おうち英語って挫折しないか不安
やっぱり英語教室に通わせるべき？
このようなお悩みにお応えします。
本記事の内容は以下の通りです。
・おうちえいご学習での「失敗」について解説!
・おうち英語で失敗しないための3つの心構えを解説!
・おうち英語で失敗しないための3つのポイントを紹介!
この記事を書いている私は、英会話スクールの講師として多くの子どもが楽しく英語を習得していく姿を見てきました。
元某大手英会話スクール講師
中学校・高校教諭第一種免許（英語）取得
海外インターン経験者/第二言語習得論などを主に専攻
結論から言うと、おうちの方が英語を話せなくても、おうち英語で子どもの英語力を伸ばしていくことは十分に可能です。
そもそもおうちの方が目指すべきは、「先生」ではなく、環境を整えて寄り添うサポーター的存在。
とは言え、英語は本当に身についているのかが分かりにくく、心が折れてしまう方が多いのも事実。
そこで今回は、挫折することなくおうち英語を続けていくために大切な3つのマインドセットとコツについて、詳しくご紹介していきます！
本記事を読み進めていただくと、自分が英語を話せなくても「お子さんのおうち英語サポーターになる」ための心構えをしっかりマスターすることができます。
▼悩んだときにおすすめ!おうち英語学習ロードマップはこちら
自宅英語学習での失敗とは?
実は私は、おうち英語において「失敗」は存在しないと思っています。
1つでも聞いたことのある単語が増えたら、少しでも英語が耳に慣れたなら、親子でたのしく取り組めたなら、それは間違いなく「成功」と言えるからです。
ですが多くの方は、短期的にこどもの英語学習の結果を求めて、思うような結果にならなかったり、飽きてしまうことを失敗ととらえているように思います。
子どもに英語を習わせる方は、
- なにか一つでも特技ができるように
- 将来英語で苦労しないように
- 将来の選択肢が広がるように
- 将来、いろんな国の人とコミュニケーションが取れるように
などといった、我が子の将来を思って英語を身につけてあげたいという願いを持っているはず。
一部のスーパーキッズを目指す場合を除き、ゴールは近々に設定するのではなく、もっと10年以上のスパンで考えるほうが、親子ともにストレスは少なくて済みます。
将来、本当に英語が必要な場面に出くわしたときに、なにも言葉が出てこないのは本末転倒。
5.6歳でペラペラに英語を話せるようになることだけを成功ととらえてしまうのは、少し短絡的だと言えるでしょう。
私は子どものおうち英語での失敗とは、唯一「挫折したとき」に起こると考えています。
そして本当に挫折するのは、実は子ではなく親の方であることが多いです。
以上を踏まえて、「長期的にみて挫折しない英語学習」のためのポイントを解説していきます。
おうち英語で必要な3つの心構え
自宅で英語学習を取り入れようとする際に、必要なマインドセットは3つあります。
①英語習得には時間がかかることを知っておく
②英語ばかりやらせすぎない
③「っぱなし」にしない
順番にくわしく解説していきます！
英語習得は長期戦であると覚悟する
日本人が英語を習得するのには、ざっと2,200時間かかるといわれています。
これは単純に計算して、毎日1時間英語を学習して約6年という計算。
このように思う方も少なくないはず。
でも実際には、学校教育を何年受けても話せるようになった人はごく稀です。
そもそも“第二言語”として英語を話す環境ではない日本で暮らしながら、バイリンガルを目指すと言うのは結構むずかしい話。
さらに、英語と日本語は周波数が大きくかけ離れているため、外国語として習得するには一番むずかしい部類に入ります。
米政府機関が管轄している外国語研修機関（Foreign Service Institute）によると、英語のネイティブスピーカーが習得するのが一番難しい言語として、日本語が挙げられています。
これは習得が最も簡単であるとされるイタリア語やフランス語のカテゴリーと比べても、3倍以上の学習時間が必要であるということになります。
日本語に染まっていない幼少期だからこそ、英語が習得しやすいのは間違いありません。
でも日本で暮らす以上、子どもが英語を話せるようになるのには時間がかかるものです。
「いつになっても話せるようにならない」というお悩みを抱えるお母さんも安心してくださいね。
いつか断片的な英語のピースが、かっちりとはまる日が来ます。
かく言う我が家の娘も、単語をポロポロ言えるレベルが続き・・。
いつになったら文らしきものを話すのかな〜と思っていたら・・
ある日突然
と一文を言えるように！
英語習得は長期戦であると構えて、まずは英語の音をたくさん貯金していきましょう！
点と点がつながる日は必ず来ます！！
英語ばかりやりすぎない（ダブルリミテッド）
どっぷり英語に浸かりすぎるのも、またおすすめできません。
早期英語教育で、インターナショナルスクールのような場所で英語漬けの日々を送っていた子どもの中には“ダブルリミテッド”という状況に陥る子も。
日本でおうち英語に取り組む場合、ダブルリミテッドの心配はそこまでする必要はないでしょう。
ですが、幼児期は英語以外にも取り組むべき活動がたくさんあります。
外で体を動かして遊ぶことや、五感を使うような活動も大切。
また、母語である日本語力を磨くことも大切です。
日本語でも知らないことを英語で理解することは、ほぼ不可能です。
おすすめは読み聞かせ。
幼少期の読み聞かせが良いことづくしなのは、もはや言うまでもないですよね。
読解力は今後あらゆる場面で役にたつスキルの一つ。
また後に洋書のリーディングに取り組むときも、本に馴染みがあるか否かは大きく影響します。
英語だけでなく、今しかできない色々なことを親子で楽しみたいですね♩
▼絵本選びに悩んだらこちらの記事がおすすめ！
やらせっぱなし・与えっぱなしにしない
教材を与えっぱなしで放置しないようにしましょう。
私が英語講師をしていた際にも、宿題にもきちんと気を配ってくれる家庭とそうでない家庭のお子さんでは、習得度に大きな違いがあるのを見てとれました。
人間は、一度学んだだけではどんどん忘れていきます。
何度も反復したり、アウトプットしていくことで、しっかりと知識を定着させることができます。
また忘れがちですが、英語は人間同士がかかわるための「言語」であり、コミュニケーションスキルのひとつ。
お子さんが英語を話そうとする姿勢に、できるだけ寄り添うことが大切です。
単語を学んだあとなら、いくつか問題を出してあげると良いでしょう。
例えば、色(color)について何かで学習したあとなら
“What color is it?”（これなに色？）
など簡単な問いをだしてあげる。
おうちの人が努力の工程を知っているか否かは、確実に子どものモチベーションに影響します。
与えっぱなしで、バイリンガルになれるような教材はないと思って良いでしょう。
毎回ではなくても良いので、お子さんの理解度をチェックする機会をつくるよう心がけることが大切です。
おうち英語で失敗しないための3つのコツ
おうち英語での失敗＝挫折を意味します。
挫折しないためには、まずは親子ともにストレスにならないよう、細く長く続けられる仕組みづくりが大切です。
そこで、挫折しないおうち英語のポイントを3つご紹介します。
①おうち英語で取り組める活動を何パターンか用意しておく
②就学前に英語学習を習慣化しておく
③教えるのが難しく感じたら、プロを頼る
おうち英語のバリエーションをいくつか用意しておく
「もう飽きたよ〜！パウパ○ロールがみたい！！」
つい先日、3歳の息子が英語の動画を見ながら言ったセリフ・・。
自分の好きな番組が見たい！という自我が芽生えてきて、こういうことが増えてきました・・。
良かれと思って英語のアニメを見せていても振るわない時は、無理せずにいっそ”テレビは日本語ウィーク”にしてしまうのも良いでしょう。
代わりになるような英語に触れるバリエーションをいくつか用意しておくと、親子ともに飽きが来なくておすすめです！
具体的にはこのような活動があります。
- 寝る前の読み聞かせ時に英語絵本を読む
- ごはんの時のBGMとして英語のCDをかけ流しする
- テレビは英語のアニメ（動画）を流す
- 英語学習アプリであそぶ
- フラッシュカードなどで英単語をまなぶ
またよく私が使うのは「次はママの番」大作戦。
「〇〇君の好きな番組みたから、次はママの番ね〜」
と言って、サクッと英語のアニメに変えてしまいます（笑）
案外、一緒になって隣でみてくれるので、ぜひ試してみてください！
▼子どもウケ抜群!おすすめ英語Youtubeチャンネル
就学前に英語を「習慣化」する
早期から英語を取り入れた家庭が、最終的に行き着くのは「せっかく習得した英語、忘れてしまわないか問題」です。
可能ならば、就学前までに“毎日英語に触れる習慣”をつけておくと良いでしょう。
中々続かない場合は、第三者が絡むオンライン英会話などを使うと強制力も生まれます。
多くのレッスンは25分程度のものなので、宿題に遊びに忙しい小学生にも本当におすすめです。
また英語の本も読めるようになっておくと、なお良いでしょう。
ですが、これには
①英語が読めること
②読書が好きなこと
という二つの条件が必要になります。
少し難易度が高いので、まずは少しの時間だけでも毎日英語に触れる習慣を作りましょう。
部分的にプロの手を借りる
どうしてもおうち英語に行き詰まったら、プロの手を借りるのもおすすめ。
例えば、私たち親世代にはなじみの薄いフォニックス。
日本語で育った子どもたちには、中々理解できないもの。
ですが、フォニックスを習得すると約7割の英語が読めるようになると言われており、これを習得しない手はありません。
（ちなみに現段階では、フォニックスは学校での必修項目ではないため、各々で習得するしかないと言えます。）
▼自宅でのフォニックス学習についてはこちらも参考にしてください
どうしてもうまく教えられないのなら、フォニックスを教えてくれるオンライン英会話などを利用するのも手。
26音あるアルファベットの読みだけなら、1回のレッスンにつき2音ずつ学習するとしても、1ヶ月半で済んでしまいます！（週2回受講した場合）
悩んであれこれ手をだしてしまうより、よほど経済的で、理解につながりやすいのでおすすめです。
先にも触れたように、英語は長期戦になると覚悟しておくべき。
だからこそ、おうちの方もところどころ手を抜くことが大切です♩
▼フォニックスが学べるオンライン英会話はこちら
まとめ
今回は、自宅での英語学習で挫折しないための3つのマインドセットとポイントをご紹介しました。
おうち英語で失敗しないための3つの心得
・英語習得は長期戦であることを覚悟しておく
・英語だけをやりすぎない
・英語の教材を見せっぱなし・与えっぱなし。やらせっぱなしにしない
おうち英語を成功させるためのポイント
・おうち英語のバリエーションをいくつか用意しておく
・就学前までに、毎日英語に触れる癖をつけておく
・行き詰まったら、部分的にでもプロの手を借りる
私がおすすめしたいのは、おうち英語学習において、親は子に「教える」のではなく「寄り添う」存在であること。
よきサポーターとして、一緒におうち英語を楽しんでいきたいですね♩
